SEのためのシステムコンサルティング入門

SEのためのシステムコンサルティング入門

SEのためのシステムコンサルティング入門

ITに携わる「コンサルタント」の分類も色々だが、この本では、システムコンサルタントを経営寄り、ITコンサルタントを技術寄りと分類して、前者について説明している。別の言葉で言うと、ITシステム導入支援専門の経営コンサルタント、ということになるのだろうか。『システムコンサルタントの「体」「技」「心」』という章の特に「体」の節は、コンサルタントになるつもりが無くても、若いSEには読んで欲しいところである。私も同感だ。悪い報告ほど重要、とか、文章力を磨け、とか、少なくとも私の求める人材に求めるスキルと合致している。自己啓発せよ、原点に当たれ、なんかもそうだ。特に原点にあたれ、などは特に強調したい。調査依頼をしても、「Googleで調べたらこう出てました。」で済ます人は駄目だ。依頼内容にも拠るが、多少不正確でも、早く分かるほうが良ければ、それもで良いだろう。しかし、報告書を作成しなければならないような場面では駄目だ。マニュアル・技術仕様書・法律の原点を正確に引用しなければならない。しかも、そうでなければ、底力は身につかない。